出会い系サイトに関する現状と問題点

第1 出会い系サイトをめぐる少年犯罪被害等の状況

 1 出会い系サイトに関係した事件の検挙数の増加

     

平成13年上半期

302

平成14年上半期

793

(約26倍)

 

     平成13年の出会い系サイトに係る犯罪は、
888件の検挙数379件(426%)が児童買春事件。
青少年保護育成条例違反は
221件(248%)。

     他罪種の被害者数についても、「強姦」被害者43人中22人(51%)、
「強制わいせつ」被害者
9人中7人(78%)が児童。

     平成14年上半期の出会い系サイトに係る犯罪は、793件の検挙中400
506%:昨年同期比約3倍)が児童買春事件。
青少年保護育成条例違反は
213件(268%:昨年同期比約36倍)。

     検挙事件の内、携帯電話利用が98%。

2        児童買春・青少年保護育成条例違反中の出会い系サイト利用の割合の増加

     平成13年における児童買春事件1,410件のうち、
出会い系サイトに関するものは
379件(269%)であり、
前年(
40件/985件)(40%)に比べて94倍の検挙となっており、
出会い系サイトを媒介とした児童買春が急増。

     児童買春の総件数(H13)の対前年比は「14倍(1410985)」から
出会い系サイトが児童買春事件の急増の原因であると判断。

     平成14年度上半期についても既に昨年1年間の発生件数とほぼ同じ数の
児童買春と青少年保護育成条例違反が発生。

平成12年(年間)

平成13年(年間)

平成14年(上半期)

児童買春

(出会い系サイト利用)

        1. 4
985
件――――→
        94
40件(40%)→


1,410

 379件(269%)


850

400件(472%)

青少年保護育成条例違反

(出会い系サイト利用)

2,186

20件(09%)

1,749

221件(126%)

811

213件(262%)

     平成14年上半期における小・中学生の児童買春犯罪被害は323人であり、
平成
131年間の477人に迫る勢いで増加しており、
被害者の年齢が低年齢化の傾向にある。

第2         出会い系サイトの少年の利用状況等

 1 出会い系サイトの利用実態

 


出会い系サイト利用経験あり

出会い系サイトで知り合った人に実際あった経験あり



男子

20

333

女子

71

222



男子

184

278

女子

220

432

【「インターネット上の少年に有害なコンテンツ対策研究会」

2        児童側の罪悪感のなさ
(1)      利用した理由

児童が出会い系サイトを利用する理由については、
非行少年では、@「ヒマだから(
594%)」、
A「友達と遊び半分で(
562%)」、一般少年では、
@「ヒマだから(
621%)」、A「友達と遊び半分で(361%)」
と明確な理由がなく利用している実態がある。

【警視庁「少年と電子メディアに関する調査報告書」(H1312)】

(2)      出会い系サイト利用による児童買春被害者の供述

○ 「街角で男性に直接援助してくださいと声を掛けることなど
絶対にできませんが、このシステムがあったからこそ
売春の客を誘うことができた。」

○ 「ここの掲示板を見る限りでは何の後ろめたさも無しにみんなが
売春している様子だったので、私も意識が薄れ、売春をしてしまった。」

第2         出会い系サイトの問題点

 1 インターネット特性

   画面での直接やり取りでは言いにくい児童買春の勧誘も、
出会い系サイトを利用したメッセージのやりとりではストレートな表現で
伝えることができ(匿名性・仮想性)、かつ携帯電話から周囲の目を気にせずに、
気軽に何処からでも利用できるという心理的抵抗感のなさ(利便性)、
さらに不特定又は多数の者に対して一斉に勧誘行為ができる
(瞬時性・大量性)ため、勧誘行為のコストパフォーマンスの高さが
出会い系サイトを利用した児童に対する勧誘及び児童からの応対に拍車を掛けている。

    また、特別な技術や知識を必要とせず低コストで誰でも
出会い系サイトを開設、運営できる(容易性)ため、
このような場がインターネット上に数多く提供されることになっている。

@       顔も合わせず、声も聞かずに匿名で会えるという「匿名性」「仮想性」

A       不特定多数の者を相手に一瞬にして勧誘ができるという「瞬時性」「大量性」

B       携帯電話からいつでも,どこでもアクセスできるという「利便性」

C       さいと開設が安易にできるという「安易性」

 2 効率的「出会い」の危険性

   インターネット上の様々なサイトの中でも特に出会い系サイトが問題となるのは
上記インターネットの特性に加え、出会い系サイトが面識のない者の間のいわゆる
「出会い」を効率よく仲介する機能を有しているため、
この機能を悪用するものにとっても効率がよく、結果として、
出会い系サイトにアクセスした児童が児童買春等の犯罪の被害者となる可能性が大きく、
他のサイトに比べて危険性が特に高い。

3        児童を性欲の対象とする風潮助長・規範意識低下

影響力が大きいインターネットを伝達手段としている出会い系サイトにおいて児童に対する
児童買春の勧誘行為等の氾濫は、児童を性欲の対象とする風潮の助長、
児童を含めて規範意識の低下につながり、犯罪の抑止力の低下を引き起こし、
犯罪が行われやすい環境が生じている結果、児童が児童買春等の被害者となっている。

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