○有害情報から子どもを守れ 読売新聞6月12日掲載記事
国内でパソコンを保有する家庭が5割を超えた。来年3月末には、すべての学校がインターネットに接続される。そこで気になるのがネットにあふれる有害情報。それから子どもたちを守ろうというボランティアの動きが注目され、無料の対策ソフトが人気を呼ぶなど関心が高まっている。

ボランティア活動を展開するのはNECの社員約50人で構成する。「サイバースターズ」。有害サイトの監視活動を行う国際団体「ガーディアン・エンジェルス」と共同で、小学生とその親にインターネットの安全な使い方とマナーを教える「キッズ・インターネットスクール」を、1999年11月から全国各地の自社施設で開催してきた。
 好評だったので、今月からは、都内の小学校に週末出向いてスクールを開く。ゆくゆくは全国へ広げる。
 ネット上には、暴力、ポルノ、援助交際、ギャンブル、自殺ほう助といった未成年に見せたくない有害情報を扱うサイトが増える一方。全世界で約10億nあるサイトの約一割が有害情報ともいわれる。
 ウィルスやわいせつ画像の添付メールが送られたり、メールや掲示板で生徒や教師を中傷するといった有害メールや書込み問題もある。
 サイバースターズでは、ガーディアン・エンジェルスの中高生向けテキストの翻訳をもとに、日本の小学生向けと親向けのテキストを用意、ネットのルールを教える。
 「知らない人からメールがきたら、親に知らせる」「知らない人に自分や家族の情報を教える時は注意する」「自分が言われたらいやなことを、メールや掲示板に書かない」―が基本だ。
 親に対しては、「子供と一緒に楽しめるように、親もコンピューターについて十分勉強する」「子供が見るサイトを確認する」「子供のネット上の友達についても知るように努める」―などをアドバイスする。
 昨年は、約350組の親子が受講したが、親からは「ネットは良い面だけが強調され、陰の部分についてはあまり知識がなかったので勉強になった」といった感想が寄せられ、意識も高まったよう。
 子供の安全対策としては、有害サイトへの接続を遮断するフィルタリングソフトの活用も普及してきた。「殺人」など有害サイトで頻出するキーワードをチェックするものなど、家庭・学校向けに約20種類が出回っている。
 無料のフィルタリングソフト「SFS」を提供している「インターネット協会」のサイト(http://www.iajapan.org)からのダウンロード数急増中だ。プロバイダーのドコモAOLは、専用接続ソフトに組み込んだフィルタリング機能をアピールしている。
 掲示板の不適切な書込みを監視するソフトも学校向けに普及しだした。「ドリームコミュニティ」(アルシー)は書込みの掲載前に投稿者に忠告メールを送る仕組み。
「子どもを有害サイトから守る会」の菅野正敏事務局長は、「ソフトの導入だけに頼らず、家庭の皆が見られる場所にパソコンを置くなど大人が直接かかわることが重要」と話している。

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